Amazonが映像配信事業開始か

アマゾン、オンライン有料テレビサービスの立ち上げを検討 - WSJ.comにとうとう来たか…と感じたのは自分だけではないはずだ。

これからの時代、多分コンテンツホルダーほど強い世の中が再びやってくると思う。
各制作会社が王様のように振る舞える世の中が来てくれたほうが健全な世の中のような気が自分はずっとしている(自分は買い付ける側だから)。

作り手が強い世の中の方が、色々と夢があるように思うのよね。

それにしてもやはりSTBの時代が来ている。
セットトップボックスの新規参入が簡単になるというメリットと、テレビの画面を自社媒体あるいはGUIで占有できるということはこれからの世の中で重要視されていくように思う。

問題はどの分野がリビングを占領するかということになってくるだろう。

プレイステーションWiiなども広義のSTBにあたる。CATVのスマートTVボックスや、TVスティックもそうだろう。AppleはAppleTVを完全に見捨ててITVに移行しているようだけれども…STB勢がTV内蔵型のスマートTV勢よりも勢いがあるようなら再び光を当てるようになるかもしれない。

TV内蔵型のスマートTVのデメリットは、高いことと小回りが効かないことにあると思う。
だから早いところSTB向けのディスプレイとかをメーカー各社には出して欲しいところなのだけれど…正直STBつけるとTVの機能は使わないことと同義になるんだから。STB型のスマートTVのデメリットおは今のところそこくらいしかないように思う。

AmazonSTBを作るとすれば、やっぱり電気店で販売になるんだろうか。
価格は、3万円かそれ以下くらいになるんだろうか。
考えるだけでワクワクしちゃうよね。果たしてどこが優勢になるんだろうか。

けど少し気になるところなのは、スマートTV市場が盛り上がれば盛り上がるほどHuluの存在感が増すのよね。これから利用者が増えて行けばどんどん提携する会社も増えていく。
確かTBSと東宝に続いてNHKもHuluに提携したんだっけか。
こういうアプリで月額の会社は色々小回りが効くから羨ましい。

Huluにもろに影響を受けそうで怖がっているのは実はCATVではなくTSUTAYAとかGEOであるんじゃないかと密かに思っている。

TSUTAYAで一番安いパック(?)は映画五本で1000円だ。
それに対してHuluは月額980円。
アメリカでは国土が広いこともあってCATVに加入するという意味合いは日本とは大分異なる(と個人的には思っている)。イメージ的には田舎で近くのTSUTAYAに行くのに30分はかかる、というようなイメージだ。そんな中ではNetflixやHuluといったサービスは非常に画期的だっただろう。

比して日本には元々数多くのレンタルビデオ屋があり、かつそこまで遠いところにない。自分の実家も田舎だが、歩いて10分くらいのところにはあった。
そんな中で月額最低5000円はするCATVに加入する理由というのは、単にレンタルビデオ屋に行くのがめんどくさい、だけではない(無論PC操作出来ない高齢者向けのサービスという側面も否定できないけれど)。

客層的(若年層)にHuluが真っ向からぶつかって行くのは、日本ではTSUTAYAだ。
映画は多分いい勝負するだろうけれど、日本の旬のドラマをHuluが配信し始めたらかなりやばいだろうと思ってる。これはHuluの利用者数がどれくらい伸びるかにもよるのだろうね。

それにしてもHulu、どういう風にビジネスとして収益を伸ばして行くつもりなんだろうか。
例えばコンテンツがこっからどんどん増えて行ったとして、単価は変わらないわけだからどっかしらで頭打ちになるわけだし。
一部有料とかにしたらもう本末転倒だろうし。特にHuluは利用者数と質が玉石混合で、しかもネットが主戦場だから評価がガタ落ちになるだろう。
広告のようなコンテンツを載せて行けばまぁトントンになるだろうけれど、コンテンツの質の低下に繋がるだろう。

どうやっても利用者数が限界点に達した後の展開がみえないのよね。ここら辺の答え合わせは今後の展開を見るしかないか。

STBの話がHuluになってしまった。AmazonSTBの話だったか。
まぁ、面白い機能付けれそうだよね。
Amazonのいいところって、やっぱり生活の必要なものが全て手に入るという利便性だと思う。
極論言ってしまえば全てAmazonでものは揃えられるからね。使いやすさを極限まで考えて作れば客層選ばず生活のプラットフォームになる最強のSTBが誕生すると思う。
簡単に商品を選べて、買える仕組みがあれば正直年取った祖母の家に設置したい(笑)

映像配信の為の、と銘打ってはいるけれど将来的にはそういうような未来像を意識しているのだろう
STB作成がマジなら)。
多分自分と考えていることはみんな大体似通っている。楽しいぞやっぱりこの夢は。