メディアの特性を個人的に整理してみた。

現在情報収集の手段としては色々な手段があるが、今一度整理してみたい。
考えつく限りでは以下の通りである。

新聞
書籍
雑誌
ラジオ
テレビ
インターネット
情報系アプリ(GunosyやGoogleAlert)

交友関係からも情報は取れるが、そういう目的で彼らとは会いたくないので省略する。また講演会や読書会、サークルなども選択肢としてとれるように思うが、割愛する。

新聞
最も伝統的なメディアであり、無視は出来ない。インターネットでも日系電子版などを読むことができるが、自分の興味のある情報しか読もうとしなくなってしまうのであれは新聞ではないように思う。自分の興味のあること以外の情報が取れるのが伝統的メディアの良いところであり、宝探しのようなものであるが、今後読む必要がある。
始めるに当たっての問題は幾つかある。
・毎日読むという習慣ができていないと苦痛。
・かさばる。
・高い
この三つが自分と同世代の人間が新聞を敬遠する理由である、と自分は勝手に思っている。必要な情報はWEBで入手できるから別に新聞なんて読まなくてもいいよっという奴は新聞を読むというのが全くわかっていないか、自分が読まない理由を責任転嫁したいだけであると思う。
新聞で手に入る情報は即時的には役に立たない。即時的に役に立つ情報はインターネットの情報の方がはるかに強い。また、全体的な社会の雰囲気を知るにはラジオの方が良いと思う。
ただ、社会人としての素地を身につけるためのメディアとしては新聞が最も優れている。
常識的でソースのきっちりとした無難な情報を仕入れるためのツール。マスゴミなどとネット上で言う奴らが多いけれど、そんなことを言ったらネットの方がよっぽど悪意に満ちている。

書籍
文学・自己啓発・娯楽、それは問わない。上記のメディアの中では唯一完成された情報である。それだけに内容に一貫性があり、情報を文脈に落とし込んで理解することができる。文脈に落とし込むことができるというのが重要なポイントで、情報が溢れる中ではその情報を判断する視点が獲得できる、というのが大きい。
ただし一冊だけを読んで理解した気になるのではなく、何冊か読んで自分の視座を獲得するのが重要で、これがないと自分の意見の根拠が全て著者頼みになってしまう。ここにさえ気をつけ、かつ獲得するルートさえ押さえてしまえば情報を取得するには一番効率が良く、吸収しやすい。
残念なことに話題になっている事柄の本については、発行され読んだ時にはこと既に終わっていた、と言うことが多いため本だけに頼ると世間との感覚がワンテンポずれる。これは過去の自分に言いたかった。

雑誌
書籍と似たものではあるが、雑誌不況の中今でも支持されている雑誌は大抵バイブルのような権威を持っているものが多い。BRUTUSなどはその代表的な雑誌であると思うが、作り手に信頼がおければ雑誌が世間の流れを確実に一番早く伝えてくれる。あくまで作り手に信頼が置ければの話である。
マニアックな事柄について押さえるにも雑誌は有効だ。ニッチな話題ならインターネット、だと自分も思っていたが意外とそれがなかったりする。

ラジオ
後述するテレビとかなり似た性質のメディアだが、二つ注目すべき利点がある。
・何かをしながら情報を仕入れることができる。
・意外と話題が多岐に渡る。
ということだ。この二つの特徴があることに気づいてからは積極的にラジオから情報をしいれるようにしている。
ラジオというのは大体は話しながら進行するものだから話題が色々なところに行く。出演者の過去の話だとか、昔の時代はこうだったとか、今の社会問題はこうだとか、そういった取り止めのない話をちょっとずつちょっとずつ仕入れることができる。テレビだとこう自由にはいかない。大抵テーマがあり、お決まりの流れで場が進行して行く。出川がいたら大抵オチは出川が作る。ザキヤマは大抵うっとおしい。見ていてまぁ疲れはしないが、見終わった後に何の変化もない。

テレビ
昔からテレビっ子だった。今も一応テレビに深く関係した仕事についている。
テレビのいいことはやることがどでかいところだ。バラエティにしても、ニュース番組にしてもどっからそんな金が出てくるんだと思うほど金をかける。テレビは一種の洗脳箱として世に送り出されたのだと最近は思う。昔はCMの価値をあまり理解していなかったが、CMを出しているというだけで一部上場以上の企業ブランドと顧客からの信頼が得られる仕組みに今の世の中はなっている。
テレビを見ている人は一日に何万人いるのだろうか。その何万人かが地上デジタル放送であれば十そこそこのチャンネルの中から一つを選んで見る。
テレビは人をつなぐ。教科書で歴史を教えるのは日本人としての共通認識を教え込むためだとどこかで聞いた覚えがあるが、真に共通認識を作っているのはテレビの番組であると思う。
新聞を読むことで得られるのは知識階級の共通認識だが、テレビを見ることで得られるのは日本人としての共通認識である。

※インターネットと情報系アプリについては後日書く。